“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

「三者面談で親御さんともお話したんだが。
息子の夢に協力すると言っていたから、費用の面ではないと思うし」


…費用って…
…そんなに具体的な話?


「本来なら、他の生徒にこんな話をすることはないんだが…
君と北村はおさななじみだって言うし。
矢野さんなら知っているんじゃないかと思ってね。
北村が急に――…
志望校を“国内”にした訳を」


凌の担任の先生の話は、鈍器で頭を殴られたような衝撃だった。


「後悔させたくないんだよ」


凌の担任の先生はため息をついて、椅子に座った状態であたしを見上げた。