“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

どうしよう…
綾香、もう理系校舎に入っちゃったかな?


凌の教室に入っちゃったかな?


でも、焦る気持ちとは裏腹に、一向に進まないあたしの足。


もぉ!
あたしってば、どこまでドンくさいのかなぁ?


自分で自分に情けなくなる。


やっと理系との渡り廊下にさしかかり、黒山の人だかりを避けて、裏庭からの回避ルートをたどろうと足を向けると――…


「…あれ?
…凌?」


あたしは凌を発見し、自分の足に急ブレーキをかけた。