“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

でも――…


「あれ?」


あたしの手はむなしく宙を横ぎり、そのまま――…


「あれ?
遥ちゃんってば、だいた~ん」


凌に抱きつくような格好になっていた。


「…な…な…な…」


ほっぺに凌の硬いお腹を感じ、飛び起きたあたしに、


「あれ?
遥ちゃん。
さっきのじゃ足りなかった?
んじゃ、もっかいする?」


あたしを真っ赤にさせる意地悪なセリフを落とした。


でも、笑いをこらえているせいか、いつもは凛として大きな目は細く、口の端はぴくぴくしていて、そんな凌の様子がさらにあたしを真っ赤にさせた。