“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

困ったあたしが首をかしげたとき、またベッドの中、横になっている凌と目があった。


「…凌。
あのね?
あたしのシャツがないの。
一緒に探して?」


そんな言葉を凌に投げかけると、返ってくるのは――…


「ここにあるよ?」


そんな凌の言葉で。


「…?」


さらにふにゃっと首をかしげたあたしに凌は、くしゃっと笑って起き上がり、


「返してほしい?」


左手であたしのシャツをひらひらと揺らした。