「オレ、もう…ダメ、だな」 遥を教室まで送り届けた帰り道。 一人で帰る家までの道のり、苦笑ばかり口から漏れる。 だって――… 『この続きは後で…っていう、約束のキス。 家で待ってる。 ゆっくり遥を抱かせてよ』 …なんて。 どの面さげて言ってんだか。 「ハハハ… オレ、末期だな」 そんな苦笑とともに、玄関をあける。 でも――…