“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

そう叫んで、遥の教室のドアを開けた。


ガラッと。
それも強烈な勢いで。


でも――…


あれ?
教室間違えたか?


いつもはすぐに見つけれる遥が、全然視界には入ってこず。


オレの剣幕にびっくりしたのか、多数のポカーンとした顔がオレを見つめる中、オレは顔をしかめた。


オレ、ほんと、まずいな。
遥のことになると、いつもこうだ。


余裕がなさすぎんだよな。