気になって、気になって、身体全体から拒絶オーラを出す凌の背中を見つめる。


この前はあんなに近かったのに。


さっきだって、あんなに近くにいたのに。


もちろん今だって、聞いたらすぐに答えてくれる距離にいるのに。


凌は言いたくないことには、絶対答えない。


それは小さいときから全然変わらなくて。


だから、凌との距離は案外遠い。


――ねぇ、凌?


あたしに何でも話してよ。


あたし、凌が何を考えているのか知りたいよ。