そんなあたしの口を、凌は指をそっとあててふさいで、


「頼むから。
遥、オレの前だけにして。
その可愛い声も。
その可愛い顔も。
その可愛い反応も」


凌は真剣な口ぶりでそう言ってから、そっとあたしの胸に触れた。


「…ひゃ…んっ…」


間髪いれずに漏れた声と、ぴくっと動く身体。


「ほら…。
その声も。
その顔も。
その反応も。
可愛すぎてたまらない。
他の男になんか、見せれるわけねぇだろ?
…つーか。
他の男になんか渡せるかよ。
ぜってェ無理!」


そう言って凌は、あたしのバスローブの紐に手をかけ――…


「遥を。
オレだけのものにさせて」


――それをシュル…っという音と共にほどいた。