う…オレ…。 こんな時にまで、遥にリード…されちゃってたりする…? 前にもこんな感じだったことあるし。 さっきはさっきで、けしかけられた…っつーか、煽られちゃった気もするし。 やべぇ… オレ、マジ、へたれ…かも。 その救いようもない事実に。 うっ… オレにも、征の10分の1でも強引さがあれば… なんて、ぽつりと考えたりもして。 そんな風に無言で考え事をするオレに、業を煮やしたのか、遥は 「もういいっ!!」 そう叫んで、道路に飛び出した。