凌は、そんなあたしの反応を楽しむかのように見下ろして、あたしの耳元に顔を近づけ、



「遥の身体はイヤだってさ…」



聞こえるか
聞こえないか
ぎりぎり…
そんな
小さな
小さな
声を落とす。



「ほら…
だから言っただろ?」



凌は
あたしの耳元
触れるか
触れないか
ぎりぎりのところで
唇を止め――