“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

なんだこれ?


そう思ったオレの耳元で――


「今朝とは違う凌クンが帰ってきても、オレはちゃんと受け止めるから」


…って!!
涼っ!!


おまえ…手回しよすぎ!!


「オレも遥もちゃんと家に帰るし!!」


ホテルの部屋なんか、必要ないっつーの!!


顔を赤らめ、慌てふためき、そう叫んだオレの耳に


「ツ―…ツ―…」


勝手に切られた電話の音と、


「え?
もう帰っちゃうの?凌…」


おずおずとした遥の声。