「やだっ! やだっっ!! 長谷川くん、放してよっ!!」 あたしがどれだけ身をよじっても。 「ダメ、もう遅い。 止められない」 長谷川くんの、あたしの両手首を固定する左手の力が弱まることはなく。 それどころか… 「やだっ! 怖いよ… 凌… 凌… 凌っ…助けてっ!!」 そう泣き叫ぶあたしの口を右手でふさぎ、 「バカだな、遥ちゃん。 凌は“アメリカ”だろ?」 冷笑を浮かべ、あたしを見下ろすばかりで…。