『こんな細い腕でさ。 いったい、何が、できんだよ?』 『他の男の部屋には、二度と行くなよ?』 そう言った凌の… 『おまえ、付き合うって。 意味わかってて、言ってんのかよ?』 …凌の声が遠くで聞こえる。 『責任? 同情? バッカじゃねぇ? 遥が、そんな気持ちで男と付き合えるんなら。 好きにしろ』 凌の、あたしをさげすんだ… 冷たい顔が脳裏に浮かぶ。