そんなあたしの問いかけに、
「…ウゼ。
そんなこと、まだ覚えてたの?」
長谷川くんは面倒くさそうにそう言って、
「“予約”がたくさん入ってて、忙しいんだけど」
あたしを、チラっとでも見ることなく、
「でも、約束は約束だし。
仕方ない。
ついてこいよ」
足早に廊下を歩き出した。
あたし…嫌われちゃったのかなぁ…。
そう感じたこのときに、引き返せばよかったんだ。
――こんなことになるくらいなら…
「…ウゼ。
そんなこと、まだ覚えてたの?」
長谷川くんは面倒くさそうにそう言って、
「“予約”がたくさん入ってて、忙しいんだけど」
あたしを、チラっとでも見ることなく、
「でも、約束は約束だし。
仕方ない。
ついてこいよ」
足早に廊下を歩き出した。
あたし…嫌われちゃったのかなぁ…。
そう感じたこのときに、引き返せばよかったんだ。
――こんなことになるくらいなら…

