物心つく前から…オレのそばには遥がいた。
物心ついてからも…オレのそばには遥がいた。


いつもオレの後をついてまわって…
何をするにも一緒だった。


遥を初めて好きだと自覚したのは、4才の誕生日。


ふわっふわの白いドレスを着た遥は―――


いつも以上に可愛くて
いつも以上に女の子で。


自分とは違う存在だと――はっきりと自覚した。


そして…


眠ってしまった遥に、その日初めてキスをした。