大きなパラソルの下とはいえ、チカチカするほど眩しい西日に、足元からも立ち上る熱気。


頭がふわふわ…ふにゃふにゃする。


でもちゃんと、長谷川くんとのおしゃべりに集中しなくちゃ。


運ばれてきたアイスティを一気にストローで吸い込んで、ようやく一息ついたあたしに、


「ねぇ、知ってた?
遥ちゃん…」


長谷川くんが小首をかしげる。


「俺、来週誕生日なんだ」