「は?」




おまえ
何て
言った?


征を殴ろうと固めたこぶしが、ふわりとほどける。


「だから。
遥ちゃんが。
オレにケガさせたおわびに、付き合ってくれるんだって」


征は同じ言葉を繰り返し、


「ね?」


嬉しそうに、甘い微笑みを浮べて、遥に同意を求めた。