“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

そう心の中で叫んでみても、コイツに勝てるはずもなく。


はぁ…。


短くため息をついて、体勢その他云々については諦めて、オレは綾瀬涼に疑問の言葉を投げかけた。


「おまえさ。
なんで遥のこと…。
急に言い出したんだよ」


そう。
コイツが遥のことを知っているはずもなく。


オレだって言った覚えはない。


それなのにどうして――?


そんなオレに疑問にフッと口元を歪ませた綾瀬涼は――