“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

「…っ…やめろよ」


顔の横につかれた手。
顔と顔の距離が異常に近い。


男とは思えないほど綺麗な肌に、誰でも意のままに操りそうな魅惑的な切れ長の目。


女なら絶対落ちる。
即行落ちる。


なんだよ、その色気。
いったいどこから出てんだよ。


そう思うほどの色香を纏わせ、実に楽しそうにオレを見下ろす。


でも残念ながら、オレは男だ。
こいつに落ちるなんてことは絶対にない。