「…え…。
あ…。
…いや…。
その…」


あまりに突然の…予期せぬ出来事に…


「だから…
…遥ってのは…。
つまり…」


片手を頭にあて意味もなく髪をいじり、口ごもるオレに目の前のヤツは…


「何でもはっきりと言う君が、ここまでまごつくなんて…。
余計興味がわくね?」


切れ長の涼しげな目元に光を瞬かせ、ニヤッと口元をほころばせる。


と同時に、


「その“はるか”って子に」


遥の名前を口にし、妖しいまでの色気を撒き散らす。