“おさななじみ”に恋をする。下【上下完結】

そう強気に思えば思うほど―――


じわっと…じわっと涙が広がるのを感じ、慌てて…涙を堪えるために目を見張り、斜め上を見上げると、そこにあるのは―――



凌の
心配そうに
あたしを見下ろす
懐かしいとさえ感じる
凛とした強さゆえの
温かい瞳で。


ばか凌!
何であっち向いて立ってないの!?


普通はエレベーターに乗ったら、下りやすいようにドアの方向いて立つでしょ?


なのに凌は
どうしてこっちを向いてるの?


その上どうして…


そんな瞳であたしを見てるの?