「こんなの!
誰も幸せになれないよっ!!」
宏の悲痛な叫びにも
一切反応することなく、
オレは遥に背を向け
ドアに向かって歩き出した。
そんなオレに
「ねぇっ!
凌も、征も、遥ちゃんも。
もっと、ちゃんと、話し合おうよ!」
宏が、ぐちゃぐちゃに歪めた顔で、とりすがる。
「ねぇ、凌。
征のケガのことだって、心配だし
ほら。
おれ達、征の事故の様子だって、全然知らないわけだし」
腕を振り払えば、シャツを。
シャツを引っ張れば、体全身で、オレにしがみつき。
誰も幸せになれないよっ!!」
宏の悲痛な叫びにも
一切反応することなく、
オレは遥に背を向け
ドアに向かって歩き出した。
そんなオレに
「ねぇっ!
凌も、征も、遥ちゃんも。
もっと、ちゃんと、話し合おうよ!」
宏が、ぐちゃぐちゃに歪めた顔で、とりすがる。
「ねぇ、凌。
征のケガのことだって、心配だし
ほら。
おれ達、征の事故の様子だって、全然知らないわけだし」
腕を振り払えば、シャツを。
シャツを引っ張れば、体全身で、オレにしがみつき。

