ブラウスを着て

「社長に抗議に行きなよ!

なんならその女の子とのことバラすって脅してもいいし?」



あたしが言うと、お母さんは困ったように笑って言った。


「まあまあ、社長が一方的に悪いわけじゃないのよ。


いろんな事情があって……

美桜にはまだわかんないかな」







なぬっっ!?




「お母さんいまあたしのことバカにした!


わかるよ、絶対わかる!



お父さん、何があったの?


詳しく教えてよ、

話すと長いんでしょ?」







あたしのその言葉で、お父さんもお母さんもハッとした顔をした。