昼がいつの間にか過ぎていた。そんな中電話がかかってきた。鳴り続ける呼出のベルが妙に響いて聞こえていた。

 突然の電話…それは警察からの電話だった。

「事故がありまして、所有物からおたくの娘さんである可能性がありますので、確認までに病院まで確認に来ていただいてよろしいですか?」

 それは娘の身元確認の警察から電話だった。

 何を言っているのか判断できなかった。ただうわ言のように返事をしていた。しばらくして、息子がまた壁を叩き始めた頃ようやく気がついた。

 わたしは無意識にメモをとっていたようだった。

 わたしは冷凍庫から適当に何かを取り出して息子の部屋の前に置いた。

 そして、メモに書かれた病院へと向かうことにした。