子供は私に駆け寄る

[取ってくれてもいいじゃん。]


そう 少し怒った口調で

そう言った。



…ごめんね…

その言葉さえ出ない



謝りたいのに言葉に
繋がらない。



これが私の―


溢れる涙を止めて

笑ってやっと言えた


「ごめんねー!!」


大きな声で、私の言葉。


男の子はやっと笑う


「いいよー!!」




そう言うと

お父さんと公園から出ていく


後ろ姿を

ただ、見ていた。