黒い黒い人たち、その場所。


そこにただ白くある、人。


私は白のほうが好きなのにな、と、人にまみれて黒い私はつぶやく。


そして、嘲り。

自嘲。

虚しくなる。

悲しく沈んでいく。




嘘だと思いたくて名を呼んでみるけど、その声は周りの人々のすすり泣きに負けてしまう。