「龍平、本当?」 近づいて顔を覗きこむ。 が、プイッと逸らされてしまう。 「龍平ー」 「………」 「ねぇー龍平ってば!!」 顔を覗き込もうとするたびに、そらされてしまう。 えーなんで? 「龍平ーー」 「プッ。アハハハハ」 急に駿平君が、爆笑し始めた。 え。な、何? 「あーやっぱ犬みたい。可愛いね、椎依さん」 「え?え?」 言われたことが分からず、考える。 “犬みたい。可愛い” ……えぇ!?