それから10分後。 「龍平ー」 茶髪の明るめの男の子が走ってやってきた。 もしかしてこの子が……? 「椎依、これが駿平」 龍平に紹介されて、ペコッと頭を下げる。 …たしかに、 なんとなーくだけど、龍平に似てる気がする。 うん。 かっこいい所が似てる! 「あんたが椎依さん?」 「はい!!」 「龍平の言ってた通りだ……犬みてぇ」 ……犬!? 何処が犬!? どのへんが!?