目の前のカフェオレを飲み干すと、流し台の隅に置かれた丸い洗い桶にカップを入れ、水道の蛇口を捻った。

洗い物はお母さんに任せちゃおう!


キュッと蛇口を閉めると、そのままリビング脇にあるお風呂場へと足を運んだ。 

『朝シャン』という言葉があるけれど、私は、朝、お風呂に入るのが大好き!


熱めのシャワーを浴びると、寝呆けた体に喝を入れられるから。


頭も体もシャキっとして、気持ち良い。


“よし、今日も一日頑張ろう!”という気持ちが、自然と沸き起こる。


そして、湯船に浸かりながら今日の段取りを考える時間が、堪らなく好きだ。


この習慣は、学生時代からずっと続いている、朝の儀式だ。