「うん…」


だんだんと、自分の声が小さくなっていくのが分かる。 


なんだろう……この胸の痛みは。


裕司くんとの別れという現実に、胸の奥がキュッと痛みだし、言葉にならない想いが込み上げてきた。


もっと、話していたかった……。


もっと、裕司くんのこと、知りたかった……。


もっと、もっと――…。



「じゃあ、またね」 


「うん、またね」  


荷物を肩に掛け、立ち上がった。