窓から見える景色を眺めながら、部屋に備え付けてあったインスタントコーヒーにお湯を注ぎ、静かに口にした。



たちまち、コーヒーの甘味と苦味が融合され、口の中に広がった。



そして、ガラステーブルに置かれてあったホテルのパンフレットに目を通したときだった。



〜♪〜#〜♭〜



部屋に、メールを報せる着信音が鳴り響いた。 



――裕司くんからだ。  


From.裕司
Sub. Re:
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めぐみさん、今、どこにいるの?
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またしても、忘れた頃にメールをしてくる。



さっきのは何だったの?と、自分で突っ込みながら親指は携帯をいじっていた。