動きを止め、声のする方を振り返ると、窓側に座る男性がこちらをじっと見ていた。


今の質問は私にしたものだとすぐに理解し、すかさず「3時間位だと思いますよ」と答えた。


すると、彼は「ありがとうございます」と、微笑んだ。













これが、私と彼との初めての出会いだった――…。