ペットボトルのお茶をごく…ごく…と喉を鳴らしながら口に含んだ。  


ふぁ〜。


生き返った気分だった。


ようやく落ち着きを取り戻した私は、読みかけの本を読もうと、足元にあるボストンバックに手をかけた。 


――そのときだった。



「新大阪へは、どのくらいですか?」



―――…?