ベッドに横たわり、何時間もの間、埒の開かないことを考えていた。


やっぱり、あんな言い方しなければよかった……。


なんで、彼氏がいるなんて言ってしまったんだろう……。


でも、いまさら……


発言を撤回したところで、裕司くんの留学を取り止めにすることなんてできないし……。


おまけに、留学したらまた1年、離ればなれになるなんて……。


そんなに待てないよ、私。 


私と裕司くんとでは、進むべき道が互いに違う方向に向かっているのを切に感じた――。