もちろん……


私の心の中はただ一人。


裕司くんだけだ。 



でも、彼に相談することはもちろん、気持ちを告げることはしなかった。


ううん……できなかった。 


彼女がいる裕司くんに、こんなことを相談すべきではないと思ったから。



こんなことを相談して、二人の関係が崩れたり、気持ちが曳かれるのも嫌だったから。







そして、私が彼氏として選んだのは……


麻紀に紹介された、大手電気メーカーに勤める5歳年上の伸也さんだった。