「そろそろ帰ろうか?」


「うん、そうだね」 


砂を手で振り払い、汚れた足をハンドタオルで軽く拭き、靴に履き替えた。


「野田さん、顔が赤いけど、大丈夫?」


「ウソ!?本当に?」


「うん」


「そっかー。さっきから頬っぺたが熱かったんだよね。日焼けしちゃったかな。
あれ、大越くんも鼻の辺りが赤いよ!」


「マジで?」


コクンと頷くと、互いにクスクス笑いながら、駐車場に停めていた車に向かった。