そんな顔を見ていたら、思わず、口走ってしまった。


「留学中の裕司くんからの電話、すごく嬉しかったよ!」


言い終わったあと、なぜか、恥ずかしさが込み上げてきて、真っ直ぐ前を向けなかった。 


きっと、頬っぺたは真っ赤だったと思う。


そんな私に対し、彼は、


「そっか」とだけ話し、優しく笑った。





本当は、もっと聞きたいことや知りたいことがたくさんあったのだけど――…。