「うん…。裕司くんは、まだ空港にいるの?」


「そうだよ」


「じゃあさ、迷惑でなければ、今からそっちに行ってもいい?」


「空港まで来てくれるの?」

「うん。今から行くから、ちょっと時間はかかると思うけど……待っててもらってもいい?」


「もちろん、待ってるよ!」   






こうして、私は空港まで車を走らせた――。