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「……先生。野田先生!」  

肩を叩かれ、ハッとした。 

教務主任の伊藤先生が、私を呼んでいた。 



「この看板、文化センターに運ぶから手伝ってもらえますか?」


「はい、分かりました」 

慌てて、返事をした。


明らかに、動揺を隠せない。 

「何か、あった?」


「いえ、何にも……」   

それだけ答えるので、精一杯だった。