暫しの間、“Love”という言葉に、釘付けになった。


英文メールでは、何のことはない挨拶言葉かもしれない。 


もしかしたら、あまり意味をもたない言葉なのかもしれない。 



それでも……


その単語を見た途端、胸が大きく高鳴った。   



期待してはいけない、と思いつつ、どうしても気になってしまう。


祐司くん……。


その後も、お互いメールのやりとりは頻繁に続いた。  


コンピュータのシステムの関係上、日本から送るメールは日本語でOKなのだが、海外から送る場合には、英語でないとNOだった。



そういう訳で、しばらくの間、日本語と英語でのやり取りが続いた。



おかげで、私の英語力も増した。