さらに、パスワードが必要になり、このときばかりは大山先生も、 


「俺、こっち見とくから自分で好きに入力して!」と言われた。



パスワードか。
うーん、何にしよう……?


「他人にばれないよう、英数字で八文字以上がいいと思うよ!」


悩む私に、大山先生がアドバイスしてくれた。


うーん、どうしよう。
優柔不断な私は、ここでも悩む。


――あっ!閃いた!!


二人の繋がりを表す言葉や数字を組み合わせてできたパスワード。 


きっと……
裕司くんなら、この意味に気付くかもしれない。



もちろん、見るはずもないパスワードだけれど。何となくそんな気がした。