時刻は、15時45分。



2日間の日程が、終了に近付いてきた。 



講師の先生の話に耳を傾けながら、昨日の出来事を思い出していた――。



お互いに求め合うようにキスを重ねたものの、裕司くんには、守っていかなきゃいけない彼女がいるという現実。



ましてや、私は彼より4つも年上。彼女から彼を奪うなんて無理!


きっと不可能だよね。


第一、あまりにも環境が違いすぎる。ハンデが大きすぎるよ。


私の方からプッシュなんて、できないよ。はぁ〜…… 


溜め息しか、でなかった。