DESTINY〜君と出会えたキセキ〜

「時間、大丈夫?」


時計を見たら、21時を少し過ぎたくらいだった。


「うん、大丈夫だよ!」


「じゃあ、もう一軒だけ行く?」 


「うん」


「この近くに、お洒落なバーがあるんだ。どう?行ってみない?」


「いいね!行く行く!!」


彼に連れられ、手を繋ぎながら歩いていくと、セレクトショップに囲まれたビルの地下に、その店はあった。   


知る人ぞ知る!といった雰囲気の、とてもお洒落なお店だった。


照明がぐっと落とされていて、大人の雰囲気を醸し出していた。