DESTINY〜君と出会えたキセキ〜

「何でもないよ」と、照れ隠しをするのが精一杯だった。 


「もうすぐだからね」と微笑む彼が、夕陽に重なり眩しかった。



だいぶ陽が落ちてきたとはいえ、真夏ということもあり、まだまだ気温が高く、暑い時間帯だった。


少し歩いただけで、汗が噴き出る。


加えて、この緊張感から暑さが倍増し、喉がカラカラに渇いた。