あたしがどれだけ彼方を想っていたか。 もう溢れてきそうなんだよ…? 「あっ、そうだ。捺に言いたいことあった。」 ゴソゴソとポケットの中を探す彼方。 「…?」 「俺さ、親父に説得したの交際のことじゃないの。」 もしかして、さ。 彼方が持ってる箱って… ――ドキドキドキドキ 胸の鼓動が速すぎて手が震える。