「マー嬉しくないの?」 「えっ、嬉しいよ!私も会いたい!」 「すぐ会えるよ!」 マーのその笑顔が。 一瞬、無になった気がした。 『それでは、K.K社長誕生日パーティを開催いたします。皆さん、どうぞ存分にお楽しみ下さい。』 『では、社長から一言。社長よろしくお願いします。』 ――カツンッ ステージ上に、革靴の乾いた音が響く。 皆が息を飲むのが分かる。 それくらい…彼方のお父さんは強いオーラがあった。