「あ、捺禾ちゃん。やっと見つけたー!」 首を傾げてさっきのことを考えていると、目の先から誰かが走ってきた。 「マー!来てたんだっ」 「うん。クラスのほとんどは来てるんじゃないかな?」 知らなかった… 彼方のお父さん、やっぱり幅が広い。 そういえばマーって言えば… 「さっきね、千夜くんに会ったんだよ!」 「…え?千夜、くん?」 「うんっ。マーも会えるかも!」 なのに…なんだろう。この変な感じ。