会場は都内でも有名な高級ホテル。 一つ一つが光に反射して輝いている。 「やばっ…感動する…」 「こんなの普通なんだけど。」 …なんでそう空気を壊すかな。 「どうせ庶民ですよーだっ!」 「はいはい。ごめんね。」 ぐしゃぐしゃとあたしの頭を撫でて、知人に挨拶しに行ってしまった。 (逃げた…) 頭、せっかくセットしてもらったのに… 手ぐしでなんとか整えながら、あたしも捜しに行こうと思った。