ぐるっと一回転してみる。 白の生地にオレンジ色のレースが重なって裾が出来てるこのドレス。 けっ…こう目立つんじゃない…? それに。 ちらっと横を見ると、黒の燕尾服をすごく綺麗に着こなしている彼方。 悲しいけど、釣り合ってるとは思えない… 行き交う人全員、彼方のこと見てるし。 やっぱ場違いだったかなぁ… 「捺、」 下を向いて落ち込んでいると、突然腕を引っ張られた。 真上にはそりゃあもう。満面の笑みを浮かべた彼方がいて。 「行こう。」 ゆっくりとあたしを誘導してくれた。