「なっちゃーん…テレビ観ようね…」 「観てるわっ…て、あ…」 観てないじゃん、そう白夜は苦笑いした。 「あのね、K.Kって会社分かる?彼方はそこの息子なの。」 「聞いたことあるようなないような…」 また苦笑い。もう何も言えないみたいでちょっと悲しかった。 「あたし、マーに聞いてくる!」 少しでも知りたいしっ…まぁ、本心はバカにされたくないからなんだけど。 窓側の席にマーは座っていた。 「マー」 声をかけても返事がない。